二風谷観光の手引き5(工芸品を買う)

イランカラプテ!キミです!

前の記事⇒二風谷観光の手引き4(食事・買い物)

博物館などに展示してあるアイヌの民具・工芸品の製作技術は、地域の人達に脈々と受け継がれています。その中でも店舗を持ちプロとして工芸品の製作販売をしている人たちがいます。観光ブームの時代には沢山あった店舗も今は数件が残るのみとなってしまいました。今回はそのお店を紹介します。

二風谷工芸館

二風谷工芸館では二風谷にいる工芸作家さんの紹介及び作品の展示販売しています。店舗を持っていない人の作品もあるので、ここでどのような作家さんがいるのか、または作品があるのかを一通り見てみるといいかもしれません。

営業日:年末年始休館

営業時間:9時から17時

工芸家さんの紹介ページ

北の工房 つとむ

貝澤 徹(かいざわ とおる)さん、貝澤 みどりさんご夫妻のお店です。徹さんは伝統的な作品から、アイヌの伝統的な技法を使い現代的なアート作品まで作っています。最近では大英博物館が徹さんの作品を収める事に決まったと新聞で報道されています。

営業日:不定休

営業時間:8時頃?から17時頃?

貝澤 徹さんの紹介ページ

貝沢民芸

貝澤 守(かいざわ まもる)さん、貝澤 美雪(かいざわ みゆき)さんご夫妻のお店です。守さんは伝統的な作品はもちろん、新しい材料として牛革を使ったり、最近ではレーザー加工機を使ったりと、いろいろな作品を作っています。工芸品以外にも、アイヌの伝統家屋を建てたり、儀式用のイナウを作ったりと活動は幅広いです。また、二風谷民芸組合の組合長をしています。美雪さんはアットゥシ織りや刺繍など女性の工芸をされています。ご夫婦とも確かな技術で素晴らしい作品を作っておられます。

営業日:不定休

営業時間:9時頃?から18時頃?

貝澤 守さんの紹介ページ

藤谷民芸店

藤谷 るみ子さんのお店です。藤谷さんは以前ご夫婦で、萱野茂二風谷アイヌ資料館に屋外展示されていた伝統家屋「ポロチセ」で民芸品やお土産の製作販売をされていました。2007年にご主人の憲幸さんが亡くなられた後も資料館の「ポロチセ」を守っていらっしゃいました。2012年に火事で「ポロチセ」が焼失。2013年にこちらのお店に移られました。藤谷さんご夫妻は萱野茂夫婦の活動や資料館の維持管理に尽力されてくださいました。るみ子さんはアットゥシ織りや刺繍などの女性の工芸をされています。

営業日:不定休

営業時間:9時頃?から17時頃?

藤谷るみ子さん紹介ページ

高野民芸

高野 繁廣(たかの しげひろ)さん、高野 啓子(たかの けいこ)さんご夫妻のお店です。高野さんは東京出身ですが20代から二風谷の貝澤 守幸さんの弟子になり木彫りの技術を習得されました。奥様の啓子さんは刺繍などの作品を作っておられます。

高野敏廣さんの紹介ページ

営業日:不定休

営業時間:9時頃?から17時頃?

※貝澤 守幸さんはすでに他界されていますが、貝沢民芸の貝澤 守さんのお父さんです。守幸さんの妻の雪子さんはアットゥシ織りの名人で、今でも作品を作っています。貝澤 雪子さんの紹介ページ

新・旧共同作業場

上の写真が旧共同作業場で下が新しい共同作業場です。民芸品が飛ぶように売れた時代から活躍していた作業場は古くなり、新しい作業場を建設している途中です。来年(2018年)の春にオープン予定で、完成後は作業場のみならず、作品を展示したり、観光客が立ち寄れるようなスペースを設けるようです。

まとめ

二風谷に来たなら、お土産としてアイヌの民芸品を買ってみてはいかがでしょうか。物によって値段はマチマチですが、数千円から買える物があります。博物館の収蔵品は伝統的な生活で実際に使われていたもので、それぞれのお店で制作を依頼することもできます。(完成まで待つことになります。どれぐらい待つかは状況によります。)ただのお土産や飾り物としてでなく、実際に使う目的で買ってみるのも面白いかもしれません。

次の記事⇒二風谷観光の手引き6(宿泊施設)

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする