ゲストハウス創業まで~融資を受ける

イランカラプテ!キミです!

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お金を借りるか、自分で貯めるか

新しく自分で仕事を始めようと思った時に、すべてのお金を自分で用意できる人は少ないのではないでしょうか。元手が少なくても始められる仕事はありますが、自分のやりたい仕事がそうとは限りませんよね。

自分で費用を賄えない時に考えられる方法は(1)その費用を貯めるまでビジネスの開始を遅らせる。(2)お金を借りてすぐに始める。の2つだと思います。

(1)と(2)は当然ながらそれぞれにメリットとデメリットがあります。

(1)のメリット

・すべての費用を自分で用意できるため、誰からも指図される事がない。

・仮にそのビジネスが失敗したとしても、自分が蓄えたお金が無くなるだけで済む。

(1)のデメリット

・ビジネスの開始が遅くなるため、始めるときには時代遅れになっている可能性がある。

・金融機関などの厳しいチェックが無い為、客観的にそのビジネスが成り立つか見極めることが難しい。税理士の人などがしっかりとみてくれればいいですが、お客さんになってほしい為に良い事しか言わないかもしれません。

(2)のメリット

・自己資金よりも大きな額を動かせるためリターンも大きくなる。

・すぐにビジネスが始められるので、いまある需要をターゲットにできる。

・金融機関が間に入る事で、現実的か否か客観的に判断される。

(2)のデメリット

・良くも悪くも口出しされる可能性がある。

・お金を借りると利子を払わなくてはいけない。

・ビジネスが失敗すると借金地獄になる可能性も。

簡単に思いつくことを挙げましたが、どちらが絶対に良いという事ではなく、それぞれ一長一短だと思います。多くの経営者の方はお金を借りてビジネスをしますが、無借金を信念にする人もいます。自分がビジネスを始めるならどちらが良いか、よく考えてみましょう。

どうやってお金を借りるか

世の中にはお金を貸したい人、会社、組織があります。その人たちはお金を貸すことによって利益(利子)を得るビジネスをしています。お金を借りるならそういう人たちから借りましょう。ただし利率には要注意です。商売をするためにサラ金からお金を借りる人はいないでしょうが。。

また、無責任に親族や友人などから借りるのはやめましょう。金融機関から借りられないなら何かしらの問題があるわけで、親戚や友人から借りればその問題が無くなるわけではありません。なぜ金融機関が貸さないのかをしっかり考えそのハードルを越えましょう。

お金を貸す人たちは、貸したのだから当然返してもらわなくては困ります。だからこそ借りたい人のビジネスプランや人となり、経験などを総合的に判断して、信用できると思えたときにお金を貸してくれます。

また、返済不能になったときの保険として、連帯保証人や担保を求めてくるかもしれません。自分のせいで人に迷惑を掛けないようにしましょう。無担保、無保証人の融資もあります。

いくらなら借りられるのか

では、具体的にどれぐらいのお金を借りることができるのでしょう。100万円か1000万円か1億円か、それは当然どのようなビジネスをするかによります。そして重要なのが自己資金です。

例1:開業費用が300万円の飲食店を始めたいケース。

借りる人:「自分は経験があっておいしい料理を作れる、接客にも自信がある。でもお金がないから300万円貸してください。」

貸す人:「自分の店を持ちたいならなぜ計画的に貯蓄をしなかったんですか?」

と言われておしまいです。300万円のうち半分、少なくても3分の1は自分で用意する必要があるでしょう。もしこの借りたい人が150万円用意できたとしたら、融資を受けられる可能性はグッと高まるでしょう。

例2:飲食店を始めたい、どうせならお店と自宅が兼用の物件を新築したい。

借りる人:「家と店舗が一緒になった物件を新築してお店を始めます。3000万円貸してください。」

貸す人:「そのお店は絶対に家と一緒じゃなきゃいけないんですか?店舗だけなら賃貸で500万円で始められますよね。商売が軌道に乗ってから考えたらどうですか?」

となるでしょう。極端な話、貸す人は借りる人の商売で利益が出ると見込むからお金を出す訳で、その人の住まいはどうだっていいでしょう。家の分のお金を払っても利益が同じなら、貸し出す額が小さい方がリスクも少なく済みます。

自己資金の目安は半分~3分の1、ただし金融公庫では10分の1からに緩和されたようです。

僕の実例

僕の場合は(少し特殊なケースですが)自己資金の割合は低いです。一般的なゲストハウスの開業資金(運転資金込)は200万円から500万円の間ぐらいだと思います(規模にもよりますが)。一般的には商業ビルなどの空きテナントや古民家などに賃料を払ってそこで営業するスタイルをとっています。しかし僕の場合は二風谷が田舎である事と、空き物件が極端に少ないという条件があったので、新築をする事になりました。

改装と比べ新築は費用が一桁違ってくるので、どうしても自己資金の割合が低くなってしまいます。それでも僕のビジネスプランを評価してくれたのでお金を借りられることになりました。

ちなみに、金融公庫から借りる(稟議は通って融資実行はまだ)のですが、無担保、無保証人の融資で金利が1.66%でした(若年者の特別金利)。今は金利が低いのでお金を借りたい人には有利だとおもいます。しかし、誰でもいいから借りてくれという時代ではありません。

新しく商売を始めたい人のアドバイスになれば幸いです。

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