僕の半生~二風谷に戻って

イランカラプテ!キミです!

僕の半生~サラリーマン時代の続きです。

9年ぶりの地元二風谷

二風谷に戻ってゲストハウスを始めようと思った僕はどのような道筋で事業を始めるか考え始めました。2012年の末ごろから2013年にかけてです。二風谷を離れアイヌに関わらなくなって10年近いし、いきなり始めるわけにはいかないと考えていました。それにゲストハウスには海外からのお客さんも多いので英語とスペイン語ぐらいは話せた方がいいと思っていました。

当時長崎のゲストハウスによく通っていた僕は大阪から遊びに来ていた人と仲良くなり、2012年のクリスマス頃大阪を訪ねました。そこで英語を勉強したいならフィリピン留学が良いと教えてもらいました。フィリピンって英語の国だっけ?訛ってるんじゃないだろうか?なんて事を思っていました。他にもワーキングホリデーでオーストラリアに行って稼ぐ話など各地のゲストハウスには旅好きが集るので色々な情報が入ってきていました。

そこで僕は2013年春に仕事を辞め二風谷に戻り、1年ほど地域の人との関係性を再構築して、ゲストハウスの話を聞いてもらい応援してもらう。その後世界一周しながら英語とスペイン語を習得し、5年くらい海外で生活してから二風谷に再び戻りゲストハウスを始めるというプランを建てました。プランができれば実行あるのみで、フィリピン留学について調べたり、オーストラリアのワーホリを調べたりしていました。

2013年4月末日付で仕事を辞めさせて貰うように上司に相談しました。地元に戻って家業を継ぎたいと半分ウソをついてしまいました。仕事には愛着があり同僚や先輩も良くしてくれていたので心苦しかったのを覚えています。会社からは評価していただいていて2年目からはベースアップ以上の昇給をしてもらっていたり、残ってくれないかと引き留めてもらったりとありがたい限りでした。

5月中に引っ越しの準備や各種手続きをして5月末からバイクで2週間ほど東北を旅行しながら陸路で北海道に向かいました。二風谷についたのは6月15日頃、二風谷小学校の運動会の日でした。

久しぶりに住むことになった地元で何から始めればいいかわかりませんでしたが、まずはアイヌ文化を学びなおすことから始めようと木彫りの講座を受講しました。するとすぐに講師の先生などが僕に気付いてくれて「帰ってきたのか」と温かく迎え入れてくれました。それからはイベントに顔を出したり、一緒に酒を飲んだりと、少しずつ僕が帰ってきたことを認識してもらいながら、ゲストハウスを始めたいことなどを話しました。みんな商売になるのかと心配しつつも応援してくれると言ってくれました。

アルバイトなどでお金を貯め翌年2014年2月に予算150万円で海外へ旅立つことになりました。二風谷に住んだのは8カ月ほどでしたが、僕の事を認識してもらい海外へ行くことも応援してくれる人がたくさんいました。

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