イランカラプテ!キミです!
ゲストハウスの事が読売新聞に取り上げられました。記事の文字を起こして、その後に僕の意見を少し書きました。
今のアイヌ文化宿泊者に発信
平取・資料館近くにゲストハウス建設
アイヌ民族初の国会議員萱野茂さんの孫、萱野公裕さん(29)が、平取町二風谷(にぶたに)の「萱野茂二風谷アイヌ資料館」の近くにゲストハウスを建設している。道内を訪れた旅行者と町内に暮らすアイヌの人たちとの交流拠点を目指し、「現代のアイヌの人々の暮らしぶりや考えを多くの人に発信していきたい」と意気込んでいる。オープンは4月1日の予定だ。
萱野茂さんの孫・公裕さん
「いろいろなところから来た人やゲストハウスのスタッフと話すのが楽しい」。旅行が趣味の萱野さんはいつも、ほかの旅行者と相部屋で泊まるゲストハウスに宿泊していた。
萱野さんは、苫小牧工業高等専門学校(苫小牧市)に進学した後、川崎市の機械設計の会社に就職した。旅を続ける中で、アイヌ文化の貴重さや面白さ、アイヌ文化が息づく故郷のすばらしさを再認識した。「ゲストハウスを経営しながらアイヌ文化を伝承し、発信していこう」と考え、2013年に仕事を辞め、約9年ぶりに帰郷した。
地元の人たちも気軽に立ち寄ってもらえる場所にしようと、地域の集まりやイベントなどにこまめに顔を出し、地域とのつながりをもつようにした。一方で、外国人宿泊者に対応するため、長期間、海外へ語学研修に出かけたり、道内のゲストハウスに住み込みで働き、ノウハウを学んだりもしてきた。
昨年11月中旬から着工したゲストハウスは木造平屋99平方㍍。客室は全4部屋で1部屋に2段ベッドを二つ置き、4人の相部屋とする。希望者は近くの工芸品店で木彫り体験ができる上、地域住民にゲストハウスに来てもらって一緒に食事をするなどの交流も考えている。
萱野さんは「伝統舞踊や民族衣装などを見せるのは、ある意味『テーマパーク』。多くのアイヌの人たちは日本中どこにでもあるような生活をしている。普段の姿で接する機会を作りたい」と話している。
ゲストハウスは1泊3000円(素泊まり)を想定しており、萱野さんは「多くの人に泊まりに来てもらいたい」としている。
読売新聞 2018年(平成30年)1月14日(日曜日)北海道版
記事の内容に嘘はありません。でも少し気になったところもあるので補足します。
(1)「交流拠点」にしたいという希望は持っていますが、ゲストハウスがそうなるかは地域の人が判断することなので、僕が押し付ける気はないという事。地域の人には「あそこに行けば面白い」と思ってもらえる空間を作りたいと思っています。
(2)「発信」という言葉からは強い積極性を感じますが、僕としては旅行者の人にアイヌ文化を感じてもらいたいという事。押し付けないし、メチャクチャ積極的に「発信」するわけではありません。
(3)「地域の集まりやイベントなどにこまめに顔を出し、地域とのつながりをもつようにした。」はあざとい印象を受けるのではないでしょうか。イベントなどに参加するのは地域住民としてであって、別にゲストハウスの為ではないし、「こまめ」と言えるほど何処にでも顔を出してる方ではないと思います。
(4)「希望者は近くの工芸品店で木彫り体験ができる」は、できたらいいなという僕の希望であって、作家さんには話を持っていってないです。「できる」と書かれたのは意外でした。作家さんはそれぞれに仕事をしていて、素人に教えるのが本職ではないので、作家さんにメリットがあってこそ初めて実現することです。今でもコースター作りなどの木彫り体験はありますが、団体で事前予約じゃないとできません。
(5)「多くのアイヌの人たちは日本中どこにでもあるような生活をしている。普段の姿で接する機会を作りたい」はそんなには悪くないと思いましたが、少し気になりました。表面的には「どこにでもあるような生活」だけども、アイヌとして受け継いでいる物があるからこそ、ほかの地域にはない面白さがある、と思っています。「普段の姿」の中にアイヌを感じてもらいたい。といったニュアンスです。
読売新聞に出たのは初めてでした。写真の顔が険しすぎて「他の写真なかったのかよ」と思いました。