僕の半生~再び二風谷に戻って2016

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イランカラプテ!キミです!

二風谷に再び戻る

旭川で実務と経営の勉強をした僕は二風谷に戻り自己資金を貯めることを始めました。目標金額は150万円でした。

時期は冬という事もあり、選べる仕事は限られていました。寝起きは実家でしていたのと、食事などの面倒はみてもらえていたのである程度の収入でも貯金することは可能でした。まず働いたのは国立ひだか青少年自然の家の食堂でのアルバイトでした。北大の依頼でイギリスに行ったり、創業スクールで東京に行った事もありましたが、店長が二風谷でお世話になっている人でもあり柔軟に対応していただけました。

春になるまで働いていたのですが、実家の仕事の手伝いをしてほしいと言われ食堂のアルバイトは辞めることになりました。そのすぐ後に平取町の臨時職員の募集がありました。アイヌ文化保全対策室という、平取ダム建設にかかり影響を受ける「アイヌ文化の伝承地やアイヌの伝統的な生活空間」を可能な限り保全するため、調査や移植などの保全・保存活動をする部署でした。予算は国土交通省北海道開発局の沙流川ダム建設に関する部分から出ていて、仕事を平取町に委託している形でした。職員の一人が産休という事で約半年間の臨時の仕事でした。

実家の仕事をお願いされて辞めたアルバイトでしたが、アイヌ文化を学ぶいい機会かと思い応募したところ採用され臨時職員になる事になりました。仕事は夏の期間は川、山、畑などのフィールドワークが多く冬の期間は報告書作りのデスクワークが多いようでした。僕がいた夏の期間はダム工事で影響を受ける山(木を切ったり、山を削ったり)での有用植物の移植や、ダム完成後水位が上がり川の形が変わる部分で生息している生き物の調査などをしていました。普段行くことのない山奥などで動植物の調査に関われたことはいい経験になりました。

2016年はそんな仕事をしながら一年でした。

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